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「ナイチンゲール伝 図説 看護覚え書とともに」 茨木保/著 医学書院

今回のおすすめは「ナイチンゲール伝 図説 看護覚え書とともに」です。

近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールは5月12日に生まれました。1965年から国際看護師協会(本部:ジュネーブ)は、この日を「国際看護師の日」に定めています。日本でも21世紀の高齢社会を支えていくため、看護の心、ケアの心、助け合いの心を一人一人が分かち合うきっかけとなるよう、1990年に「看護の日」が制定され、全国各地で看護にまつわるイベントが開催されています。この本ではナイチンゲールの生涯とその功績、そして代表的著書『看護覚え書』を、医師であり漫画家でもある著者が、まんがで分かりやすく教えてくれます。

ナイチンゲールが生きた時代の価値観や医療を知ることができる

今よりもっと階級や性別によって生き方が決められた生きづらい世の中だったこと、衛生観念が希薄で科学的な治療や研究が未発達だったこと、看護師の地位が低く見られていたことなどの時代背景を知ることができます。

ナイチンゲールは苦闘の末、病院や看護に改革をもたらしたことがわかる

看護師の仕事への無理解や誤解に苦しみながらも、強い意志と大きな使命感を持って戦い続けたナイチンゲールの人生を知ることができます。

『看護覚え書』内容を知り、看護への理解が深まる

1859年に出版された『看護覚え書』は、適切な看護を行うためのポイントがまとめられています。21世紀の現在でも家庭での看護にも役立つ内容です。

まとめ

クリミア戦争の野戦病院での看護で有名なナイチンゲールですが、むしろその時の失敗や後悔が彼女を近代看護の確立へと導いたという姿が描かれています。看護師だけでなく、現代の医療にお世話になる私たち全員に大きな貢献をしてくれた人物です。

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